百もの、語り。
選択023
目が覚めると、
いつもとは違う場所で、
いつもの奴が、足元じゃなくて
……頭の横に突っ立っていた。
ここはどこだ?
そんな事を思う前に、
目の前に現れた、靄のかかった光の中。
根拠は無いけど、
そこから逃げれる!
そう思った俺は、
目の前の男から逃げたくて
すぐさまそこへ飛び込んだ。
いや、だって怖いじゃん!
なんかここ普通じゃないっぽいし。
相手の独擅場だったら超困るし。
とにかく急いで逃げたんだ。
そしたら、
なんか学校だった。
そういえば、百物語してたんだっけ。
思い出して、
周りに居た奴と一緒に教室を出た。
警備員さんと出くわして、
なんか色々聞かれて、警察とか来ちゃって。
なんでそんな大騒ぎしてんの?
そう訊いたら、
なんか数日経ってたらしい。
そりゃ騒ぎにもなるわな。