百もの、語り。
選択051
さっきまで、学校にいたはずなのに。
辺りにはテレビがたくさんあって、
どこか知らない家みたいな場所にいた。
「あれ、お前もあの女に殺されたの?」
一緒に呪いのビデオを見た友達が
1つのテレビの前に座っていた。
「何?ここ、死後の世界?」
「多分そうなんじゃね?」
軽い調子でそう言われて、
なんとなく俺も納得した。
呪われたんだし、しょうがないか。
そして俺も、
彼の見てる画面に視線を移した。