百もの、語り。
すると、突然。
右の方から、
光り輝く円盤状の物体が見えてきた。
それを認識して驚く前に、
親友がバッと立ち上がり、カーテンを閉めた。
だから全体は見えなかったけど、
俺が思うに、あれは所謂UFOだ。
未確認飛行物体。
「なあ、今のってUFOじゃね?」
「ばっかだなー、UFOなんて居ねえよ。
第一、確認されてるし」
……そうか、確認されているのか。
思い切って俺は、
気になっていた事を聞く事にした。
「なあ、お前って、人間?」
そう尋ねると、
聞こえませんでしたーって感じで相手は微笑むだけ。
数回そのやり取りをしていると、
突然にドアがノックされた。
そのドアも、銀色に丸い窓がついていて、
アパートの物らしからぬ存在だ。
そのドアを開けられると、
外は何故だか白かった。
「ほら帰れよ、送ってくから」
そう言われると、
何故だか俺も無性に帰りたくなってきた。
だから大人しく促されるままに、外に出た。
するとそこは、再び学校。
驚いて振り返ってみたけど、
親友の姿はどこにもなかった。
なんか色々疑問が残る。
とりあえず明日にでも、
また問いただしてみようと思った。
【選択025・終】