百もの、語り。
ある日、俺はちょっと友達とふざけていて
窓ガラスを割ってしまいました。
それで先生にしぼられて、
一緒に怒られていた友達と2人で帰っている時です
いつものように、その子は居ました。
それで、声をかけてみようかと
友達と思いつき、その子に近づきました。
『ねえ、何してんの?』
彼が話しかけますが、返事はありません。
『笑顔で挨拶、しなきゃいけないだろ?』
そういうと、その子は顔をあげましたが
尚も、口を開きません。笑いません。
『笑えよー!』
友達は変顔をしてみせますが、
顔色はまったく変わりませんでした。
でもどうにか喋らせたくなり、
俺と彼は試行錯誤を繰り返していました。