百もの、語り。
そしたらさ、やっぱり居たの。
鼻から上の、
こっち見てる目とその上の眉毛までがさ、
あの隙間に見えたんだ。
床にピッタリくっついて
必死こいて見てんの。
どんだけだよって。
キモイにもほどがあるよね。
だから威嚇的な?
扉ガンガン蹴って、怒鳴ったのよ。
んで、もっかい鏡で見てみたら
もう居なくなってたし、
他の人が入ってくる声がしたから
普通に出てったの。
でね、その後に気づいたんだけど
覗いてたの、両目だったんだよね。
横向きでも、
逆さまでもなかったんだよ。
顔の下半分、どこいった?って
そう思ったんだけど、
何にせよキモイ事に変わりないから、
まあ、どうでもいいよね。
フーッ
10本目が消えました。