百もの、語り。


……無いんですよ、本当に、隙間なんて。
だから俺の事びびらそうとしてんの?とか
そんな風に思ったんですけど、
ソイツ、尋常じゃ無い位震えてたんです。


で、怯える友達と一緒に
部屋に戻ったんです。

一応確かめるけどって、
被ってる毛布捲ったんですけど、
やっぱり下に隙間なんてなくて。

でも、下の部分が鏡みたいになってて
反対側を映すようになってたんですよ。

その時映ってたのはもちろん、
俺の顔だったんですけど。

いつもは何映してんのかなって見てみたら
ベッドの反対側は、窓なんですよね。

つまりはその女、
ベッドの下じゃなくて
窓の外にいたって訳。

俺、思いましたよ。
こいつがコンビニ行こうって言いださなくて良かったなーって。



フッ

12本目が吹き消されました。



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