百もの、語り。
そのまま名前も知らぬその子と別れて、
新しい家の、近くの公園でも
僕はやっぱりすみの方で1人座ってました
すると、隣に誰かが座ってきたので
顔を上げるとそこにはあの少女が居ました
驚きましたが、何も言わずにいると
彼女は微笑んでまた本を開きました。
不思議だけれど、嬉しかったんです。
それからまた引っ越して。
次も、その次も。
どこに引っ越しても、彼女が居たんです。
さすがに、偶然じゃないだろう。
彼女は人間では無いのではないかと、そう思いました。
僕も彼女も成長したある日、
とうとうそれを尋ねてしまいました。
いつからか、僕は少し喋り
彼女は筆談で、会話をしていたんです。
だから何かしら、答えて貰えないかと思って、尋ねました。