百もの、語り。

その帰りにさ、ソイツ死んじゃったんだ。
事故にあってさ……本当にいきなり。


あんな話したからじゃないのかとか、
後悔したりもしたよ。


それで、病院にまだ、いるらしかったから
行こうかどうしようか悩んでた。

そうしてたら、電話がかかってきたんだ。

……ソイツから。


それで、言われたよ。

『好きだった』って。


遅いじゃん。

間際じゃないじゃん!
っていうか過去形かよ!


……もっと早くに、言えばよかったのに。


ほんとさ、馬鹿だよね。





ふーっ


27本目の蝋燭が消えました。


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