君ハ空ノ上
「尚輝君…塾の帰りに交通事故にあったんだって…」


「尚輝君…ううっ!!」

後ろで私と同じ制服の子が涙ながらにそう言っているのが聞こえた。



《尚輝が…事故に?》


嘘だ。

だって昨日まで普通に学校でふざけてたんだよ?


からかわれたし、私だって言い返してた。


そんないつもの日々を送ってたのに…



事故にあって死んだ?


意味がわからない。


突然過ぎて、混乱する。



昨日…決心したのに。


私の誕生日に尚輝に告白するって…


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