君ハ空ノ上
「…そんなに彼のことを…」


「好きです。」


「そうですか。

…僕も、そういう人を見つけたいですね。」


「へ?」


「支配人は一定期間の任期を終えたら、人間になれるんです。」


「そうなんですか!!」


「ええ!!

じゃあ僕は神様に報告してきます。」


そう言って大夢さんはうつ伏せになった。


端から見れば寝てる人だ。



「ふぅ…」

窓の外に目をやって、懐中時計を見ると、残り一時間三十分


尚輝の塾が終わるのはあと三十分だった。


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