君ハ空ノ上
「塾が終わってから、一時間は一緒にいれるか…」


私は携帯を取り出して、メールを打ち始めた。



私の携帯には、送信予約機能というのがついてる。


「……便利な機能だよね…」

私は三十分間、ひたすらメールを打ち続けた。


家族へ、鈴へ、その他のクラスメイト…


もちろん尚輝にも。


「……っ…ふっ…」


涙がこぼれ落ちる。


止めようにも止められなかった。


これが、尚輝に宛てる、最後のメール…


そう思うと…


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