君ハ空ノ上
「桂木!!」


「尚輝…どうしたの?」


「どうしたの…っていうか、お前泣いてるから…


あの変な男に何かされたのか?」


「…ううん!!

大丈夫、あの人も心配してくれただけだから!!

それに、泣いてるって言っても目にゴミが入っただけ」


「そっか…ならいいや。」

尚輝はふうーっと息を吐いて安心したようだった。


こっそり懐中時計を見るとあと五十五分


「塾おつかれ。

じゃあ行こっか。」

私は尚輝の返答も聞かずにカフェを出た。


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