君ハ空ノ上
「私さ…いつも尚輝とふざけてるの楽しいよ?」


「な…なんだよ…」


「ふざけて、笑いあって…」


「……桂木?」


「ホントに楽しかった!!」

私はブランコを止めて、地面に立つ。


「私…尚輝が好き…」

まっすぐ尚輝を見つめて伝えた。



尚輝は目を見開き、視線を一回外してから再び合わせて、


「…俺も」

そう短く答えてくれた。


その言葉が、何を示すのかよくわからなかった。


「えっと…」


「俺ら、両想い…ってことなんじゃないの?」


「あ……そっか。」

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