君ハ空ノ上
今更になって照れがくる。

尚輝もブランコから降りて、私の元にやって来た。



「…何で離れんの?」


「いや、なんか…条件反射?」


「はぁ?」

尚輝は私の手をグイッと引っ張って手を繋いだ。


「そろそろ帰る?」


「…うん、ゆっくり行こ?」

懐中時計は二十五分


私達はゆっくり歩き出した。


最後にこんな幸せだと…


死にたくないと思っちゃうよ…



「明日からさ…」


「ん?」

尚輝が突然呟いた。


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