君ハ空ノ上
「私の…お葬式か…」


見たことのある制服がたくさん

会場内に入ると、尚輝のお葬式の時にもいたお坊さんがお経を読み上げていた。


皆が泣いている。

「…う〜…波留ぅ!!」

鈴が泣き崩れてる。


「ごめんね…鈴…」


ふと見ると、尚輝の姿が。

尚輝は下を向いていた。


「尚輝…」


「波留…何でだよ…」


尚輝の足元には、数滴の水跡があった。



あの尚輝が…


泣いてるんだ…


「…ごめんね…尚輝…」


< 33 / 44 >

この作品をシェア

pagetop