君ハ空ノ上
「な…何言ってるの!?」


「もともとは、俺が死ぬはずだったんだ。

お前には生きてもらう。」


「やめて!!ホントにいいの!!

私は後悔なんかしてないし…」


「一人で完結させるなよ!!

俺は…お前と…波留と同じ高校に行きたくて塾行って、勉強してたんだ…

なのに、死なれたら…」


何のために塾行ってたんだ、とうつむいた。

「……尚輝さん、吉松尚輝さん。

申し訳ありませんが、あなたの願いは聞き入れられません。」


大夢さんが静かにそう言い放つ。

< 39 / 44 >

この作品をシェア

pagetop