君ハ空ノ上
心の中に隠れていた信じたくないという気持ちが私を侵食していく。


「………ない。」


「波留…?」


「認めない…信じない…認めない…」


「波留…!!」



木魚の音が小さくなっていく。


周りの景色から色が落ちていく。


このお葬式は…誰のお葬式?


信じない。


私は信じない。


次第に意識が遠ざかっていき…



目の前が真っ暗になった。



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