チャリパイ14~最後のサムライ!
「ハッハッハッ♪それは愉快だ♪
その時のブタフィがどんな顔をするか見ものだよ♪」
「うん、傲慢で見栄っ張りのブタフィ将軍相手なら、その作戦は効果的かもしれないわね。シチローにしては良い作戦じゃないの♪」
シチローの立てた作戦を聞いた皆の評価は、まずまずのものだった。
「よし!それなら、人集めの方はこのブタマーンに任せてくれ!百人だろうと二百人だろうと集めてみせるさ!」
「おいらも人集めるのを手伝うよ♪」
チャリパイとブタマーンとのやり取りを部屋の外で聞いていたのだろう。突然中に入ってきたミミガーがブタマーンに続き、満面の笑みでそう叫んだ。
「なんだ、聞いていたのかミミガー」
「うん、良かったねとうちゃん♪
イベリコ姫のお役に立てて♪」
ミミガーは、いたずらっぽくブタマーンの方を見てそう言うと、壁に飾ってあった一枚の写真を手にしながらその理由をチャリパイの四人に公表した。」
「だってとうちゃんたら、イベリコ姫の大ファンなんだから♪」
「こらっ!余計な事は言わなくていいっ!」
「なるほど……あの写真はそういう事だったのね……」
ミミガーが手にしていた写真は、ブタマーンとイベリコのツーショット写真であった。
しかも、ブタマーンの隣に写っているイベリコは本当は子豚で、ブタマーンは子豚に「偽物でも良いから、どうか一緒に写真を撮ってくれ」と、せがんで写した写真であった。
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