チャリパイ14~最後のサムライ!
「ハゲタ…………?」
その名前を聞いた途端、チャリパイの四人の頭上に同じある映像が浮かんだ。
それは、首から下はダチョウの体。そして頭だけがテロリスト集団『尊南アルカイナ』のボス『羽毛田尊南』という、なんとも異様な生物の映像だった。
その生物が野太い声でひと鳴きする。
グエエェェ~~!
「プハハッ♪ダチョウの名前がハゲタかぁ~~♪こりゃケッサクだぁ~~♪」
腹を抱えて笑い転げるシチローの姿に、意味の解らないブタマーンは首を傾げる。
「はて、何かおかしい事言ったかな……今……」
「いや……何でもないんです♪気をつけていってらっしゃい♪」
なんとかその場合を取り繕って、ブタマーンとミミガーを送り出すシチロー。だが、その顔はまだ笑っていた。
『謎の生物ハゲタ』の映像が頭からなかなか離れないのだ。
グエエェェ~~!
「プッ、プハハッ♪ヒィ~~おかしい~~~♪」
ついさっきまでの緊張感はどこへやら……チャリパイはやっぱり、純然たるコメディなのだ……
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