チャリパイ14~最後のサムライ!




「ハゲタ…………?」


その名前を聞いた途端、チャリパイの四人の頭上に同じある映像が浮かんだ。


それは、首から下はダチョウの体。そして頭だけがテロリスト集団『尊南アルカイナ』のボス『羽毛田尊南』という、なんとも異様な生物の映像だった。


その生物が野太い声でひと鳴きする。



グエエェェ~~!



「プハハッ♪ダチョウの名前がハゲタかぁ~~♪こりゃケッサクだぁ~~♪」


腹を抱えて笑い転げるシチローの姿に、意味の解らないブタマーンは首を傾げる。


「はて、何かおかしい事言ったかな……今……」


「いや……何でもないんです♪気をつけていってらっしゃい♪」


なんとかその場合を取り繕って、ブタマーンとミミガーを送り出すシチロー。だが、その顔はまだ笑っていた。


『謎の生物ハゲタ』の映像が頭からなかなか離れないのだ。



グエエェェ~~!



「プッ、プハハッ♪ヒィ~~おかしい~~~♪」



ついさっきまでの緊張感はどこへやら……チャリパイはやっぱり、純然たるコメディなのだ……



.
< 105 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop