チャリパイ14~最後のサムライ!






悔しさ、切なさ……そしてやるせなさでイベリコの瞳には、涙が溢れていた。


その手に握られたペンが、こんなに重く感じた事は無かった。



「ごめんなさい…………」


誰に言うでもなく、イベリコの口からは自然とそんな言葉が呟かれていた。


やがてイベリコは覚悟を決めて、テーブルに置かれた婚姻同意書へと目を向けた。


そして、既に署名されているブタフィの名前の隣に筆先をつけようとした……



その時だった。





突如として部屋のドアが開かれ、1人の兵士が慌てた様子で中に入って来た。




「将軍、大変です!敵が宮殿に攻めて来ました!」




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