チャリパイ14~最後のサムライ!




「なんだ!騒々しい!」


あともう少しというところで邪魔が入り、兵士をギロリと睨みつけるブタフィ。


しかし、敵が攻めて来たとなれば、これは穏やかでは無い。


相手はブタフィの独裁政治に不満を持つ、貧困層を中心とした反乱軍か?


それとも、ブタリア王国の急激な軍備拡大路線に過敏に反応した国連軍の牽制だろうか?


思い当たる例は幾つもあるが、敵とは一体何者なのだろう。


「敵は一体何者だ!人数と装備は!」


さすがは軍人。ブタフィは、すぐさま臨戦態勢に入る為に必要な情報の聞き取りを始めた。


ところが、それに対する兵士の回答にブタフィは唖然としてしまった。










「それが……おかしな格好をした四人組が、ダチョウに乗って向かって来るだけでして…………」


「なに!たった四人だと?……」



一国の軍隊を相手に、たったの四人で向かって来る事など非常識にも程がある。


ブタフィの思い描いたどの敵の中にも、そんなバカげた戦法を採用する組織などいるはずが無かった。




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