チャリパイ14~最後のサムライ!
チャリパイ絶体絶命のピンチ!
「わぁ~っはっはっは~~っ♪
残念だったなあ~お前達♪
所詮、お前達たった四人で我が軍に敵うはずなど無いのだあ~~♪」
形勢が逆転したと判ると、とたんに調子づくブタフィ将軍。
「フン、さっきまで泣いて命乞いしてたくせによく言うわよ!」
「う、うるさい!あれはお前達を油断させる為にわざとだな……」
「苦しい言い訳ね……」
「やかましい!お前達、少しは今の立場をわきまえんかっ!形勢は完全に逆転したんだぞ!」
ブタフィ軍の兵士に銃を突き付けられながらも、そんな憎まれ口を叩けるチャリパイの度胸はさすがである。
しかし、ブタフィの言う通り形勢は完全に逆転した。
『袋の鼠』という言葉がぴたりと当てはまるように、今のチャリパイの置かれている状況は最悪と言える。
「そんな事より、おいそこのお前!さっきのケータイをよこせ!」
突然、思い出したようにブタフィはシチローに向かって、ケータイを要求した。
それはそうであろう。あの映像の存在はブタフィにとって目の上のタンコブ、一刻も早く処分しなければならないものである。
シチローも、これを拒否する事は不可能だと感じたのだろう。渋々ポケットからケータイを取り出し、ブタフィに手渡した。
「あの映像を消したいんだろ?
やり方を教えるよ。まず、左下の『メニュー』のボタンを押して……それから……」
「その必要は無い」
グシャ!!
「ああああぁぁぁ~~~~っ!!」
シチローの悲痛な叫び声が、部屋中にこだました。
ブタフィがシチローのケータイを床に叩きつけて踏み潰したからだ。
「ヒデエ!まだローンが残ってるのに!」
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