チャリパイ14~最後のサムライ!
チャリパイを怖がらせてやろうと思ったに違いない。ブタフィが、ニヤリと笑みを浮かべながらこんな話を始めた。
「この国の処刑には電気イスは無い。銃殺か毒殺か、それとも絞首刑か……お前達はどれがお好みかな?
頭をぶっ飛ばされるのと、血ヘドを吐いてのたうち回るのと、息も出来ずにもがき苦しんで死ぬのではどれが良いのだ?…クククッ」
「ヒッ、ヒエェェ~~~ッ!」
「ねっ!どれ?コブちゃん、どれがいい?」
「全部イヤに決まってるでしょ!」
「わざわざ口にする事じゃ無いわよね……ホント嫌味なヤツ……」
冷酷な権力者ブタフィの逆鱗に触れてしまった為に『処刑宣告』を受けてしまったチャリパイ……
日本ではおよそ考えられない事だが、ここは日本から遠く離れた独裁軍事国家である。理不尽だろうが今のブタリアの実権を握るブタフィの決定は絶対である。
すっかり意気消沈するチャリパイの前には、銃を構えた兵士が数人……
このまま何の抵抗も出来ずに、シチロー達はこの地で命を落としてしまうのだろうか……
と、その時だった……
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