チャリパイ14~最後のサムライ!
「ほらよっ!ここで大人しくしているんだな!」
「イテッ!」
兵士は、チャリパイの四人を乱暴に牢屋の中へと放り込んだ。
牢の中は薄暗くてじめじめしている。それに、何だかカビ臭い嫌な匂いもしている。
「うぅぅ~~っ最悪!なによこの場所~~っ!」
鼻を摘まんであからさまに顔をしかめるひろき。
当然、子豚も思いきり不愉快そうに文句を言う。
「なんで私達がこんな所に閉じ込められなきゃいけないのよっ!海外からのお客様は、もっと丁重に扱いなさいってのよ!」
「ビール飲ませろっ!」
「トンコツラーメンとイケメン出せ~~っ!」
すると、肩を組みながら拳を振り上げて猛抗議をする二人に割り込むように、てぃーだが不意に呟いた。
「あれ、コブちゃん…イケメンがいるわよ……」
「えっ?」
てぃーだに言われてよく周りを見てみると、牢屋の中にはチャリパイの他に、既に一人の『先客』が入っていた。
驚くチャリパイの四人……
しかし、その先客の男の方は四人よりもさらに驚いた顔をしていた。
「イベリコ!……君はイベリコじゃあないか!」
牢屋の中にいた男……それはイベリコの恋人、ロースであった。
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