チャリパイ14~最後のサムライ!
まもなく、ブタリア軍のブタフィ親衛隊がチャリパイとイベリコのいるこの事務所へと踏み込んで来る。
「どうする?シチロー!」
窓のカーテンを閉めながら、てぃーだがシチローに指示を仰いだ。
「時間も無い事だし、ここは『フォーメーションA』で行こう!」
シチローが、そう叫んだ瞬間。
てぃーだ、子豚、ひろきの三人は、頷いてそれぞれに散っていった。
「あの……フォーメーションAって?」
ひとり、呆気にとられた顔で尋ねるイベリコに、シチローが少し自慢げに答えた。
「今更紹介するのも何だけど、オイラ達四人は探偵事務所をやってるんだよ♪
だから、こういう危険な状況に際して予め対処法を決めてあるのさ♪」
「あたし達、チャーリーズエンゼルパイって言うんだよ♪略してチャリパイ♪」
ひろきが、微笑みながら付け加える。
「チャリパイ……」
こんな状況下に笑顔で余裕さえ見せている四人を、イベリコは何とも不思議な気分で見つめていた。
.