チャリパイ14~最後のサムライ!



すっかり煙も収まった事務所の中をくまなく探すが、やはり子豚の姿は無い。


「コブちゃん、どこ行ったんだろ……ひとりで逃げちゃったのかな……」


「いや!それは違うな、ひろき。あれを見ろ!」


シチローがテーブルの上を指差す。



「あっ!コブちゃんのケータイ!だから電話に出なかったんだ!」















「いや、ケータイもそうだけど……それよりも、コブちゃんの器にまだ肉が残っている!」


「そうね……コブちゃんがお肉残して逃げるなんて、まず考えられないわね!」


シチローに続いて、てぃーだが冷静な表情で呟いた。


シチロー、ひろき、そしててぃーだ。三人はテーブルに置いてあったその、肉が残る子豚の器をじっと凝視していた。



そして、三人は声を揃えて叫んだ!


「やっぱりコブちゃんは、さっきの奴らにさらわれたんだ!」



器の肉で判断するなよ……



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