チャリパイ14~最後のサムライ!



「えええ~~~っ!!
イベリコってお姫様だったのおおぉぉ~~っ!!」


イベリコの口によって告げられた衝撃的な事実に、シチロー、てぃーだ、ひろきの三人は大声を上げて驚いていた。


「そうです。今まで隠していてごめんなさい……」


「国王が亡くなって、王妃もいないって事は……イベリコがブタリア王国次期国王の最有力候補って事じゃないか!」


「すごいね!ホンモノの王女様なんだイベリコ~♪」


キラキラと輝く尊敬の眼差しで素直に驚くひろきの様子に、イベリコも少し照れた表情を見せる。


「ま…まぁ、そういう事になりますね……」


そうなると、あのブタフィ親衛隊がイベリコを狙う目的は、おのずと推測が出来る。


「つまり、現在のブタリア王国で実質的な権力を握っているブタフィ将軍は、この期に乗じて王家であるイベリコを自分達の軍側に取り込み、名実共にブタリアの最高権力者に君臨しようと企んでいる訳ね」


そんなてぃーだの見立ては、おおよそ的を得たものであった。


その後をシチローが続ける。


「それで、イベリコがこの場所にいるという情報をどこかから仕入れ、事務所を襲撃して来た。
………ところが、奴らがイベリコだと思ってさらって行ったのは実はイベリコじゃ無くてコブちゃんだったって訳だ……」



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