チャリパイ14~最後のサムライ!
「いや~ひろき残念♪」
ちっとも残念そうには見えないシチローが、ひろきをからかうようにほくそ笑むと
「なんでよ~!シチローがこんな安い飛行機予約するからだよっ!」
「飛行機のせいにするなよ!どこの飛行機でもダメなもんはダメだっ!」
「いいもん!
もったいないから、ここで飲んじゃうもん!」
そう言って、ひろきは持って来た缶ビールのプルタブを次々と開けていった。
プシュッ!プシュッ!
プシュッ!プシュッ!
プシュッ!プシュッ!
「はい!みんなも飲んで!これノルマね!」
ひろきは全員に缶ビールを5本ずつ渡すと、残り20本以上はありそうなビールを次々と飲み干していった。
「カンパ~イ♪」
「ぷはぁ~~♪
ビールおかわりぃ~♪」
最初はひろきに言われて仕方なく飲んでいた他の三人も、次第酔いが回り上機嫌になっていく。
「ぷはぁ~~!」
「ぷはぁ~~!」
「ぷはぁ~~!」
「つまみとか無いの♪」
「シチロー、イッキ♪」
「ニッポンのビールおいしいデス♪」
「ビールおかわりぃ~♪」
「こらぁお前らあ~~!こんな所で宴会なんてやってんじゃね~~よっ!!」
空港の係員がえらい剣幕ですっ飛んで来るのも、当然の事である……
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