チャリパイ14~最後のサムライ!
格安航空会社『ラッカーエアライン』のオンボロ飛行機は、乗る者に不安な気持ちを抱かせながらも、とりあえず離陸を始めた。
特に問題も無く飛び立ち機体が安定すると、CAの朝霧がにこやかな笑顔でマイクを握る。
『本日は、数ある航空会社の中よりこのラッカーエアライン羽田~ブタリア便にご搭乗戴き 誠に有難う御座います♪
まもなく機長より挨拶が御座います…♪』
「やれやれ、最初はどうなる事かと心配したけど、なんとか普通の旅客機っぽくなってきたな……」
「それはそうでしょ♪
これだって一応は旅客機なんだから」
少し安堵の表情を見せながら、苦笑いして顔を見合わせるシチローとてぃーだ。
そこに、機長の挨拶のアナウンスが入る。
『ご搭乗の皆様、この度はラッカーエアラインをご利用いただき誠に有り難う御座います。
私がこの機の操縦を受け持ちます機長の『落田 峰雄(おちた みねお)』で御座います!
この先、この機は…………………………………………あっ!!……………………………………」
「え……?」
「なんなんだっ!今の
『あっ!!』ってのはあぁぁ~~~っ!」
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