チャリパイ14~最後のサムライ!
「パラシュートか胴体着陸だって!シチロー、どっちにする?」
まさに“究極の選択”である。……どっちにするか?と訊かれても返答に困る。
「どっちって…どっちも嫌だけどな……どっちが安全なのかCAさんに訊いてみようか……」
と、朝霧の方へと目を移してみると、朝霧は乗客そっちのけで自分用のパラシュートを早くも身に付けている。
「えっ?CAさんはこの機に残るんじゃないの?」
「まさか~冗談じゃ無いわよ!あの機長、車輪が出たってちゃんと着陸出来るか怪しいってのに!」
おい………
「パラシュートだっ!」
「あたしもパラシュート!」
「アタシもパラシュートにするわ!」
「私もパラシュートにします!」
『機長の落田です!
私もパラシュートで!』
「お前は飛行機を操縦しろよっ!」
どさくさに紛れて提案してみた落田機長のパラシュート希望だったが、全員のツッコミで即座に却下された。
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