チャリパイ14~最後のサムライ!



酔いが回って少し愚痴でもぶちまけたくなったのだろう。酒をあおり、悔しそうにブタリア王国、そしてトンカーツの未来を嘆くブタマーン。


「税金は上がる、物価も上がる、しかし景気も俺達の暮らしも下がりっぱりなしさ……皆から巻き上げた金は全て軍備拡大の為に使われるからだ!」


「まぁ~ブタマーンさん、そんな一時的な政権なんて長くは保たないさ。だって正統な権利は王家にあるんだから」


興奮するブタマーンを宥めようと、シチローはそんな言葉をブタマーンに投げかけた。


ところが……


「俺達国民もそう思って我慢したさ……しかし、もう我慢の限界だ!
ブタフィの野郎、王家と繋がりを持ち名実共に権力を手に入れる為に、イベリコ姫との結婚を企てているらしいんだよ!」



「なんですとおおぉ~!」



ブタマーンから初めて聞かされたブタフィ将軍の新たな野望に、シチロー、てぃーだ、ひろきの三人は驚愕した!


そして一斉にイベリコの顔へと目を向けると、イベリコは黙ったまま下を向いてうなだれているだけだった。



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