甘い笑顔のキミ
笑顔でそう言うと相川くんも笑顔で返してくれる。
「どういたしまして。文化祭、楽しみだね。」
首を少し傾けて笑う相川くんに胸がきゅんっとなる。
…可愛いよ~!
中性的な顔の相川くんは笑うと少し幼く見えて、とても可愛い。
なのに身長は高いし、真剣な顔はとてもかっこいい。
……だからモテるんだけど。
「あっ、そろそろ俺行かなくちゃ。
会議に遅れる。」
時計を見ると3時55分を指していた。
ちなみに会議は4時から。
「それじゃ藤崎さん、また明日。」
にこっと笑って教室から出て行く相川くんに慌てて声をかける。
「ま、また明日…!」
すると相川くんは立ち止り、笑いながら手を振って走っていった。