甘い笑顔のキミ

「でも、次の日からはいつも通りで…それから言い出せなくなっちゃった…。」


あの時の相川くんは本当に不自然で、

もしかしたら…

「…他に好きな子…できた…」

「んなこと、絶対ありえない。」


私が言い終わらないうちに、頭上から聞こえた聞き慣れた声。

「矢野くん!?」

舞の驚いた声に合わせて後ろを見ると、

少し怒った表情の和樹が立っていた。

「いつから…」

「ついさっき。返事がどうとか言ってたとこから。」

そう言うと、私の前にドスン、と荒々しく座った。