甘い笑顔のキミ
あの後、あんまり人がこない中庭で二人で喋って

放課後もいつもよりいっぱい話せた…気がする。


手をつないでたせいで何人かにじろじろ見られたけど、

隣にいるのが相川くんだったせいか、嫌な気はしなかった。


逆にカップルみたいにいれたことが嬉しかったな…。


手をつないだ右手を見ていると舞がくすっと笑った。



「渚、幸せそう。かわいい顔してる。」


「うぇ、あ、か、かわいい…!?」


「相川くんが見たら我慢できないだろうな~。」


我慢ってなんの!?

恥ずかしさからか顔が赤くなってしまう。


ゆる~く笑う舞を呆気にとられながら眺めていると、突然屋上の扉が開いた。


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