甘い笑顔のキミ
和樹はにっこりと笑いながら舞を抱きしめると、頬に軽くキスをした。


……和樹と舞、私がいること忘れてるな~。

私は目の前で広がる甘い世界を見ながら
残りのクッキーを全て食べた。


(……ほっとこ。)


飲みかけのミルクティーを持って屋上から出ると、

ちょうど柏原くんが階段を上ってくるところだった。

「柏原くん。」

「お、藤崎。矢野が呼びに行ったのになかなか来ないから探したんだけど…」


そう言いながら目の前まで歩いてくると

にっこりと笑いながら小さいメモを渡された。

「これ、頼んだ!」

メモを見ると、そこには教室の名前と文化祭で使う物がいくつか書かれていた。


「…何コレ?」

「そこに書いてある教室に行って横に書いてある材料取ってきてくれね?」

取ってきてって、コレすごい量なんだけど…。

中には一人では持てなさそうな物もある。

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