甘い笑顔のキミ

「俺も手伝うよ。」


………え?

手伝う?誰を?

……私か。


「…えぇ!?」


相川くんの一言に驚き、つい大声を出してしまう。

残っていた数人が一気にこっちを向き、とっさに口を覆う。


何大声出してんの、自分!


そんな私を見ても平然とした顔で私を見続ける相川くん。


「藤崎さんも自分の担当あるのに大変でしょ。俺、今日はクラスの担当ないからちょうどいいし手伝うよ。」


「え…でも…」


嬉しいけど…相川くん、会議で疲れてるよね…。


そう思い、相川くんを見ると少しムスッとしたような、寂しいような顔をしていた。


「…ダメ?」


……かーわーいーいー!!!

少し首を傾けてこっちを見る相川くん。


心臓がうるさく音をたてる。

「え、や……わかっ…た…。」


こんなの断れないよ…。

いまだにうるさく鳴る胸をおさえながら言うと相川くんは嬉しそうに笑った。



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