甘い笑顔のキミ
「え、あ…うん!」


突然すぎて一瞬反応が遅れる。

そうだった…。
早く行かないと柏原くんに怒られるんだ…!


ぱっと机の上のダンボール箱を見ると、二個あったはずのダンボール箱がない。

あれ…?

「藤崎さん?行くよー。」

相川くんを見ると、両手で段ボール箱を積み重ねて持ちながら平然とした表情で私を見ていた。

「あ、相川くん!私も持つよ!」

「だーめ。藤崎さん、力仕事続きで疲れてるんだから。」

手を伸ばすと軽くかわされる。

「相川くんだってさっきまで会議だったから疲れてるでしょ!」

「疲れてないよ。…いいもの見れたしね。」

そう言うとスタスタと歩いて行ってしまう。

慌てて追いかけて隣を歩く。

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