甘い笑顔のキミ
首元に手で触れる。

そこにあった赤いシルシは薄くなっていてほとんど分からなくなっていた。

そして、そのすぐ下に輝く小さな星。

相川くんが初めてくれたプレゼント。

普段はアクセサリー禁止のため、つけることができずにいたけれど

文化祭の今日はそんな決まりはない。


いくら頼られるからって、しっかり者だって言われたって、


本当は勇気のないヘタレな私だから。


――――でも今日はそんなこと、言ってられない。





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