甘い笑顔のキミ
午後の部が始まってから1時間がたった。

教室から再び屋上に戻ってきた私は日陰に座り込んでいた。

「…はぁ…。」

告白の返事のこととか準備のことで
頭いっぱいだったから、

一緒にまわる人いないなー…。

さすがに午前からずっと一人で過ごすのにも無理がある。


ケータイを開いて新着メールを見ても

表示されるのは“0件”の文字。

舞から話を聞いてから

一応相川くんにメールを送っておいた。


『お疲れ様。

 休憩になったら連絡ください。』


「返事はまだ……か。」


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