甘い笑顔のキミ
どうしよう…今、絶対顔赤いよ…。
自分でも分かるくらい顔が熱い。
相川くんに見られないようにうつむきながら顔をおさえていると、ポンッと肩をたたかれ、顔を上げるとそこにはこれから部活に行こうとしている舞がいた。
「舞っ!」
これから部活行くのかな?
そう聞こうとすると舞は私の耳元で小さく囁いてきた。
「よかったね、渚。相川くんに手伝ってもらえてっ。」
「なっ…」
顔がよけいにカーッと熱くなるのがすぐわかる。
舞を見ると楽しそうに笑い、「じゃーねー!」と教室を出て行ってしまった。
勢いよすぎでしょ…
「今のって吉峰さん?二人とも仲いいよね。」
持っていた鞄を近くの席に置きながら相川くんは笑って言った。
「舞は大切な幼馴染だからね。」
“仲がいい”と言われ、声が少し弾む。