甘い笑顔のキミ
教室には女性客が大半で、

その中心に相川くんがいた。

「相川くん、オススメってどれー?」

「相川先輩、注文いいですかー?」


中には男性客もちゃんといて、

「おい相川こっちきてしゃべろうぜ!」

と、友達らしき人たちが声をかけていた。


そんな中、相川くんは嫌な顔ひとつもせずに、一人ずつ丁寧に相手をしていて。


…すごい人気……。


呆然とその姿を眺めていると

ふいに視線がぶつかった。

「あ……。」


相川くんは小さく声をもらすと、足早に柏原くんのもとへ行った。

何してるんだろう…。

相川くんは柏原くんと少し話すと、すぐに私の方へ向かってきた。
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