甘い笑顔のキミ
「あのさ、俺約束あるから……」

「秋!俺らと一緒にまわろーぜ!」

さらに何人かの男子まで来て、

相川くんに近づこうとも近づけないようになってしまった。

「あ、相川くん!」

名前を呼んでもまわりの声にかき消されてしまう。

(もっと大きな声で…)

「相川くん!!」

すると気がついたのか相川くんが私を見た。

その表情は困り果てていて。

(こうなったら…強行突破!)

普段だったら絶対にしない行動。

でも、そんなこと気にしてられない。

女の子の間を無理矢理通って相川くんの腕を掴んだ。

「藤崎さん!」

相川くんが驚きながら私を見る。

「ちょっと!いきなりなんなのよ!!」

「相川くん、横取りしないでよ!」

すぐに女の子からは非難の声を浴びせられる。

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