甘い笑顔のキミ
お互いに見つめあい、笑っては抱きしめあって。

好きな人と思いを伝えあって、一緒にいれることがこんなに幸せだなんて思いもしなかった。

「……藤崎さん」

不意に呼ばれて顔をあげると、相川くんは少し恥ずかしそうな顔で私を見つめていた。

「あの、さ……名前で呼んでもいい…?」

「…え?」

「あっ、嫌だったら…その…そう言ってくれていいから……。」


おもわず聞き返すと焦ったように言う相川くん。

私は小さく笑うと優しく相川くんを抱きしめた。


「…名前で呼んで……秋くん…。」

…初めて名前呼んだ……。

自分から言ったくせに、恥ずかしくて顔を俯かせてしまう。


「…今のはダメだよ…。」

「え?」

秋くんの絞り出したような声がしたと同時に、頬に手をあてられキスされた。


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