甘い笑顔のキミ

「私が言っていい事ではないんだけど…相川くんは渚のこと大切に想ってるよ。」

「…え…?」

反射的に舞を見ると楽しそうに笑って私を見ていた。


どういう意味…?

私が口を開きかけるとすぐさま舞に妨げられた。

「渚もさ、そんなに好きなら告白したらいいんじゃない?」


可愛く笑いながら、いとも簡単に言う舞だけど…


「…そんな簡単にできないよ…。」


素直に気持ちを言えたらどんなにいいだろう?

でも、告白したとしても返事を恐れている私には到底無理だ。

「……このままじゃ何もかわらないよ?」


優しく微笑みながら言う舞は自分から和樹に気持ちを伝えた。

そして今現在、二人は付き合ってる。



< 37 / 163 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop