甘い笑顔のキミ
「和樹でもそんな表情するんだね。」

「…余計なお世話だ。」


少し照れながら言う和樹に笑うと、和樹の隣では舞が嬉しそうに微笑んだ。


「そういえば和樹、ここに何しに来たの?」

「何しに来たって、おまえな…。」


ふと思い出して聞くと軽く溜め息をつかれた。


「秋、最近よく告白されてんだけど。」

「…へ?」


突然相川くんの名前が出てきて反応が鈍くなる。


相川くんが告白…?


「文化祭、もう一週間前になるだろ?好きなやつと一緒にまわりたいって思うんじゃないの。」

「それで、相川くんはなんて…?」


もしかして、もう誰かと付き合っちゃったのかな…。

不安になりつつ和樹を見ると、舞も興味ありげに和樹を見つめた。
< 50 / 163 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop