甘い笑顔のキミ
「そんじゃ、リーダーも決まったし、今日はここまで!相川は早速今日の放課後から会議があるからよろしくな!」
柏原くんはそう言うと、相川くんの肩をポンッとたたいた。相川くんも笑顔でそれに答える。
「あ!そうそう。明日から準備が始まるから頼るなら藤崎を頼れよ!」
「…はぁ!?」
思わず椅子から立ち上がった。
頼るって何!?私、何も任されてないんだけど!?
信じられない、という顔で柏原くんを見ると、さも当然かのように笑って答える。
「俺は相川よりも会議あるし、何よりも俺より藤崎の方がこういうのに向いてる。」
「…意味わかんないんだけど。」
恨めしげに柏原くんを見ると、柏原くんは顔を近づけてきてこっそり言った。
「相川にリーダーやってもらったんだからさ、お願いだって!」
…たしかにそうだけど…
私が黙ったのをいいことに、柏原くんは「頼んだぜ!」と言うと足早に去って行った。