甘い笑顔のキミ
呆然と立ち尽くしていると後ろから肩にポンッと手がおかれた。
「…頑張って、渚!」
後ろを向くと超笑顔の舞。
……諦めろってことかな…。
舞はうなだれている私に「部活行ってくるね!」と言うと鞄を持って教室から出て行った。
舞は料理部に入っていて、たまに作ったお菓子をくれる。
(これがまた美味しいんだよね…)
舞がスイーツカフェになったのを喜んでいたのもこれが理由。
なんてったって、舞は根っからの甘いもの好きだ。
駅前のカフェにある特大の超甘いパフェを幸せそうに完食しきったのを思い出すと、こっちの気分が悪くなってくるくらい。
なんであんなのばっかり食べてて太らないんだろ…?