甘い笑顔のキミ
「はぁ…」
思わず溜め息をつく。
すると同時に後ろから声がした。
「どうしたの、藤崎さん?」
バッと後ろを振り向くとキョトンとした顔の相川くんがいた。
「あ、相川くん…!!」
なんてタイムリーな…!
ってか、舌かんでるよ、自分!
突然の相川くんの登場に必要以上に驚く私。
さっきまで相川くんのことを考えてた分、
戸惑いようが半端ない。
相川くんは肩を揺らしながらくすくす笑う。
わ、笑われた…。
恥ずかしいよー!
「慌て過ぎでしょ。さっき柏原と喋ってたよね。何話してたの?」
「あー…、柏原くんね…。」
言い逃げされたことを思い出し、少しイラッとする。
「…なんでもないよ。って、そうだ!!
さっき、リーダーやってくれてありがとう!」
慌てて相川くんにお礼を言う。
相川くんのおかげでリーダーやらなくて済んだしね。