甘い笑顔のキミ
どうしよ…。
拗ねた相川くん、すごく可愛い…。


「かわいい…。」


ぼそっと呟いてから、ハッとして口を手でおさえる。


ちらっと相川くんを見ると、思った通り、ムスッとした表情で。


「…俺、可愛くない。」

そう言うと、離れていた手が再び繋がった。

(え?え?)

困惑する私を気にすることなく、スタスタと歩く相川くん。


気がつけば周りに人はいなくなっていて、薄暗い路地裏に来ていた。

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