甘い笑顔のキミ
え…?
ここどこ?


「あ、あの…相川くん…」


前を歩く相川くんに声をかけると、ピタッと立ち止まった。

突然どうしたんだろ…。
ていうか、ここ、ちょっと暗くて怖いかも…。

さっきまでいた場所より少し下がった気温が変に心臓をどきどきさせる。

だんだん不安になってるとくるっと相川くんが振り返った。


「相川くん、ここ、ちょっと暗い……きゃっ!?」


背中に感じる軽い衝撃と冷たい壁。
顔の横には手が壁について、そこからのびる腕に囲まれて動けない。


目の前には近くなった相川くんの顔があって。


…相川くん、すごく真剣な表情……。


真っ直ぐと見つめられて、さっきまでとは違った胸の高鳴りが響く。


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